「愛情いっぱい私の庭」


眩しい陽射しの中、樹々の緑が日に日に色濃くなり、我家のミニガーデンも
色彩々に賑やかになってきた。

やっと木陰を作れるようになった
サクランボやライラックの樹々達の下で、
『今まで楽しませてくれて、ありがとう!』と、パンジー達にさよならを告げ、
『今年もよろしくね、きれいに咲いてね』と、言葉をかけながら、
ベコニア、ペチュニアなど、夏にむけての花達の植え替えを独り言を
言いながら、せっせ、せっせと楽しんでいる。

永い冬の北海道から広島へ転勤で来て
14年目になってしまったけれど、北海道人は春を待ちこがれ
短い夏に競って咲きほころぶ花達をこよなく愛する。

その私が1年を通して、花を楽しめる広島に来てしまったのだから困ったものだ。
春の商工センターの道路沿い、そして仕事場へ行く途中の
鈴が峰のツヅジの美しさ、主人を会社へ送って行くのに毎日通った
四季折々の平和大通り、これを見せたくて
北海道から親達を呼び、見せまわって感動したものです。

4年前に単身赴任で外へ出ることになった時、私が花が好きなのを知っている主人は
淋しくないようにと庭いじりのできる家をプレゼントしてくれ、
(もちろんローンですよ 笑 )
一人でさっそうと勇んで赴任先へと出かけて行きました。

毎年5月のゴールデンウィークには、
私の誕生日のせいもあって、マサ土だけでなにもない縦12メートルの庭に土を入れ
木(小さな小さな)を植え、次ぎの年にはレンガを積み、敷石を並べ・・・・・・
立派なアプローチの庭が出来ました。
今年のプレゼントは白の花水木でした。

山あり川あり海ありそして穏やかな気候、
さらに最近インターネットを通してたくさんの素敵な仲間に囲まれて、
ますます広島の虜になってしまった私。

サクランボやカキの木々はまだまだ葉っぱだけだけれど、いつの日か孫ができ
『おばあちゃのところのサクランボ甘くておいしいネ』と、言われる日を楽しみに
主人を大切にするがごとく、せっせせっせと主人の代わりに口うるさくない
花達のお世話に精でも出しましょうか。

                      (高須・ラベンダー)